先月、ギルモアガールズのリバイバルがNetflixで公開されました。わたしはこのドラマがとても好きで、このブログのタイトルである「Life is short, Talk fast」はギルモアガールズに由来しています。もう何年も、落ち込むと観て、泣きたくてもう布団から二度と出たくないとギルモアガールズを再生し、もう勉強も何もかも放り出したいと思うとまた観て、ここ数年、わたしがどうにかやってこれた一つの要因はギルモアガールズです。だから、リバイバルはとても嬉しかったし、現時点でのこの物語の結末には満足してます(続編があるかもしれないからね)。でも、こんなはずではなかったのにとほんの少し思うの。だからブログを書きます。ネタバレになる箇所があるかもしれないから気になる人は読まないように。
ギルモアガールズが帰ってきた。しかも2016年の11月に。
この月に何があった(そしてリバイバル情報解禁時だと何が予定されてるか)当然分かるよね?オバマの次の大統領が決まる月。S7の最後、イェール大学を卒業したローリーはオバマ大統領選の同行記者としてニュースサイトに採用される。つまり、NEXTオバマが判明した後に、ギルモアガールズは帰ってくるというスケージュールだったわけ。まあ、バーニー案外前線しててありえなくもない?順当にヒラリー?でも次は共和党に戻ったりするの?でもまあ、トランプはないよね。これは当時のわたしの気持ちです。で、この結果よ。分かるよね?この絶望感。これが最初なわけではないの。わたしが選挙権を持つ地域でも、他のところでも。わたしが望ましく思おうが思うまいが、なくはない結果だった。でも、こんな11月にギルモアガールズが帰ってくるはずじゃなかったのに。
ギルモアガールズはリベラルなのか?
よくわからない。
ギルモア家は案外先進的なのかもと思われる箇所もある。かたくなにローリーの存在を認めないヘイデン家やキャリア志向の女性はうちの息子の結婚相手としてふさわしくないというハンツバーガー家と比較してだけど。
スターズホローは変わり者に非常に寛容。年に何度もヘンテコなお祭りが開催されるし、街のオフィシャル吟遊詩人までいて、しかも彼はタウンミーティングにちゃんと参加する。何度も結婚と離婚を繰り返す元ダンサーのパティさんは眉を顰められることなくダンス教室を運営してるし、頭の固い田舎の男性に見えるルークはダイナー経営者なのにコーヒーの飲みすぎだの肉ばっか食ってんじゃねえだとと料理のできないローレライ親子を気に掛ける。
そう、この親子は家事をあまりしない。部屋は散らかりがちだし、洗濯も溜めがち。クリーニングを取りに行くのも忘れる。キッチンはコーヒーを入れてデリバリーの残りを温めるためにある。
ローリーと当時の彼氏であるディーンが絵に描いたような50年代の母親が描かれるドナ・リード・ショーに関して言い争いをする。ディーンは「家族が仲良さそうで、妻が夫のために食事を作って喜んでいるし、料理を作って家族のために尽くすのが本当に好きなのかも」とローリーのこのテレビドラマに対する批判をさっぱり理解してない。それに対してローリーは「ドナ・リードはドーナツやケーキやシチューを一回の放送で大量に作る。あなたはそういうのに憧れてるでしょ?でも問題は夫のために料理を作ることではなく、完璧に家事をこなして一生誰かに仕えて人生を終えること」と反論するも「それはそれで見方を変えれば幸せなことかも」と議論は平行線。そもそも、父親が息子に自分と同じ名前を付けることはあるのに母親が娘にそれをやっていけないことはないとフェミニスト熱が高まったローレライが自分と同じ名前を付けた娘がローリーで、ナイスガイだけどボンクラなディーンの議論が交差するわけがないんだ。
その反面、人種やセクシャリティの多様性が描かれているかというとそれはない。S7までだとやっぱり基本的にはアメリカの保守的な街を描いている。だから、いま観るとドラマ全体は少し保守的。しかし、このドラマはまだブッシュ・ジュニアが大統領であった2000年から2007年にかけて放送されたことは考慮すべきだと思う。その後、オバマが大統領になり、Gleeが始まり、Lady GagaのBorn This Wayだ。就任当初はオバマですら同性婚の支持はしてなかったんだよ。ギルモアガールズ終了後の数年で大きく変わったの。
そして2016年11月にギルモアガールズが帰ってきたわけ。
ミシェルは男性の恋人と結婚して養子を迎えるかでもめているし、テイラーはタウンミーティングで「Happy Holiday」と言う。ついでに、ルークの店では偽のWi-Fiのパスワードが伝えられる。
なのに、現実ではストレートの白人男性がふんぞり返っていればよかった50年代に戻りたがっているような男が次の大統領に決まった。こんなのってあんまりだ。
life is short talk fastというのはこのドラマの本質だと思ってて、だって喋りまくり、やたらと本を読んで映画とドラマを観る。
ローリーは人生は有限なのに世の中にはこんなに本があるのに私は全然読めてないと通学バックにハードカバーを4冊突っ込むような子。それなのにリバイバルは少し立ち止まり内省的。
ようやくローリーが動き始めるのはジェスと再会してから。
「荷物は段ボールに詰まったまま三つの家に散らばってるし、仕事も家もお金も下着もない、人生の落伍者」と落ち込むローリーに指針を与える。
「本を書けよ、俺には題材も見える」と再開して五分も経たず、ローリーの人生を立て直した。
とりあえず、世界中のチーム・ジェスのみんな!わたしたち相変わらず他のチームに大差をつけているよ!