2014年2月6日木曜日

ふわふわしたブロンドの女の子

 わたしの髪の毛は大概短い。美容院でシャンプーしてもらっている時、ずっと短いのかだとか最も長かった時はどれくらいだとか適当な会話をしてたら、アシスタントの人が「でも、ロングでふわふわの髪だと妖精っぽいですよね、小さい女の子とかがそんな髪型してると」と言って、ああそうねーと思った。でも、その時わたしの頭にあったのは小さな女の子ではなく、キャス。彼女は小柄な人ではない。でも、ロングでふわふわしたブロンドの妖精みたいな女の子。わたしは第1世代で彼女が一番好き。



  キャスは、こんな見た目な上、拒食症で入退院を繰り返し、シドの脱童貞大作戦では、彼女はそのお相手と目されて、もう、完全にダメな不思議ちゃん。でも、彼女は違うのね。精神病院への入院歴だとかふわふわした見た目だとかあどけない喋り口という表層に反して、意志の人。他の登場人物たちが大変思春期らしく迷い戸惑いブレブレな中、不安定の極みみたいなキャスはそうじゃない。彼女はどうしたいか分かっていて、その通りに進む。 最終シーズンのPureでは、恋人との長い旅を終え(明言されていないけど相手は多分シド)イギリスに戻ったキャシーが描かれる。ここでは、より一層、一見幻想の女の子でありながら現実に向き合っているキャスが明確に描かれている。ただ最後はちょっと違う。
 第1世代の両シーズンの終盤で、キャスはブリストルを離れる。1度目は、一向に振り向いてくれないシドに見切りをつけて、2度目は、クリスを支え、彼の最期を見届けて、最後NYに逃げ出す。どちらもシドが追っかけるんだけど、あんた遅いよ!ボンクラにも程があるよ!と、キャスびいきのわたしは思う。でも、Pureでは、彼女はロンドンに留まり、弟と暮らすことを選ぶ。ここで最終シーズンは、大人になった彼ら、すなわち「自分で責任取るから好きにさせてよ」ではなくて他人の選択のつけを払う(払わざるをえない)彼らが描かれるのだとわたしたちは気づく。

 彼女が好きな理由の一つは服がかわいいこと。


これは、キャスがシドを好きになるきっかけのシーン。それと、S2のCassieの回で、クリスの紅茶を買いに行ってあげるところで着ている、黒とグレーの斜めのボーダーワンピースに赤いパーカー羽織っているのとか大変かわいい。辛い場面なんだけど。
 Pureではキャスがかわいいだけでなく、クルクル頭のかわいい弟とクルクル頭のいささかストーカーじみているかわいいカメラ小僧ジェイコブ(オリー・アレクサンダー)が出てきて、たまらない。


 あと、キャス役のハンナ・マリーは、ベルセバのスチュアート・マードック監督の「God Help The Girl」にオリーと一緒にメインキャストを務めたりしています。クルクル頭のメガネがオリー。妖精っぽい。

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